こんにちは。
いつもご遺族のみなさんの粉骨および散骨の立ち合いをさせていただいているゆたかに粉骨の宮永です。
今回は、ゆたかに粉骨でサービスのひとつである、在日外国人向けの散骨サービスについてお話させてください。
近年、日本には多くの外国人が就労のために来日しています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行のため、最近はやや減少していますが、現在の日本はコンビニや飲食店をはじめとして、さまざまな業種において、外国人の方の助けなしには成り立たない社会となりました。
その中でも、2010年頃から急増したのが、ネパール人のみなさんです。
ネパールはここ10年の間に内戦など国内の混乱が起こり、2014年ごろから難民申請して来日する方が増えました。
そこで、最近問題になってきているのが、外国人のみなさまの弔い方の問題です。
散骨は仏教における一般的な弔い方ですが、その国々よって衣装や散骨の作法は異なります。
当社は遺族の方の散骨をお手伝いする業務を行っていますが、日本人だけを対象にするのではなく、外国のみなさまにも祖国の宗教や風習を可能な限り取り入れた形での葬送を再現したいと考えました。
世界には、ネパールだけでなく、インドやタイなど、散骨が一般的な国が多数あります。
多様化する日本社会において、葬法の多様化にも対応していきたいというのが私の考えです。
そもそも私がネパール人の方が日本で散骨をする際に、力になりたいと考えたのは、かつてのアルバイト先の同僚ネパール人のベナジュさん(仮名)との出会いです。
私は『ゆたかに粉骨』を創業する数年前まで、居酒屋でアルバイトをしておりました。
そこで知り合ったのがネパール人のベナジュさんです。
彼は私と同い歳で、近年増加している外国人のひとりとして、日本で経済的に自立をして、祖国に送金するために来日されたそうです。
私たちは意気投合して、一緒に旅行をするほどに親しくなりました。
その後、私はアルバイトを辞めて、『ゆたかに粉骨』を創業。
ベナジュさんも都内のスーパーマーケットに正社員として採用され、毎日頑張って働いています。
私は海葬士として、『ゆたかに粉骨』創業以来、多くのお客様の粉骨や散骨のお手伝いをしてまいりました。
私たちが散骨を行う際は、粉末状にしたご遺骨を、ゆっくりと海に沈めて黙とうをささげ、故人の方の生涯に思いをはせるという形で完了します。
そして、故人が好きだった曲を流したり、好きなお花の花びらを一緒に撒いたりと、ご遺族のご要望に可能な限り応えるようにしています。
つまり、日本の散骨では、あまりルールにこだわらず、故人やご遺族が望む形での散骨をするのが一般的なのです。
一方、ヒンドゥー教のネパールでは人が亡くなると、川のそばにある火葬場に遺体を運びます。
ベナジュさんに見せてもらったネパールの風景を写した写真では、家族や近所の人などが布に包んだ遺体をわっせ、わっせと川に運んでいて、まるでごく普通の日常の一部のような趣です。
またネパールの火葬場というのが、日本の火葬場とはまったく違い、川岸に設けられた石の祭壇のようなものなのです。
ここで遺体を1週間ほどかけて火葬し、遺灰をそのまま川に流します。
散骨する川では、漁業を行う人もいたり、洗濯をしている人もいたりと、まさにネパールでは生と死が一体化しています。
日本ではちょっと信じられない光景ですよね。
日本では、海での散骨は漁場や海水浴場を避けなければいけませんし、陸上での散骨も地下水や農業の影響がないように、極めて限られた場所でしかできません。
ベナジュさんは、「ネパールでは死がとても身近で、日本のように死をタブー視していないようなところがある・・・」と話していました。
私はこの話を聞いて、ネパール人の自然に溶け込んでいくような人生観、死生観に心を打たれました。
また、日本で急増しているネパール人の人が散骨を希望した時に、お手伝いができないかと考えたのです。
散骨、樹木葬、手元供養など、日本の葬送は新しい価値観を取り入れて多様化しています。
これからは外国人の人口が増えることにより、さらに多様な葬送が増えていくことでしょう。
私は散骨だけでなく、多様化するお客様のニーズにもっと答えていきたいと考えています。
▼【担当】宮永 お電話で「粉骨の件」とおっしゃってください!
050-7115-0421
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年中無休7時~22時
ゆたかにでは、年間700柱の遺骨をお預かりしておりますが、お客様のご要望にはすべて対応するがモットーです。
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