野良猫たちの遺骨を散骨する活動(ボランティア)について

野良猫たちの遺骨を散骨するボランティア

ゆたかに墓じまいでは、道端で亡くなっていた野良猫や、保護されたものの病気などにより里親に出せないまま生涯を終えてしまった動物たちの遺骨を散骨するボランティアをおこなっております。

野良猫たちの遺骨を海に散骨してあげたい

海に散骨

全国で殺処分されてしまう犬たち・猫たちの数は、年間で約38,000にのぼる(※)といわれています。

ただ、そもそも自治体(動物愛護センター)で保護される前に死んでしまう動物たちもたくさんいるってご存じでしたか?

「車にひかれて死んでしまったケース」や「食べるものがなくて死んでしまったケース」など、寿命を全うできない動物たちがたくさんいます・・・。

そして、亡くなった動物たちの遺体を自治体(動物愛護センター)が引き取った場合、火葬後の遺骨は廃棄物として処理されてしまうのです。

「亡くなった動物たちの遺骨がゴミとして処分されてしまう・・・」

「土に還ることも、花を手向けられることも供養されることもない・・・」

遺骨を扱う私たちとしては、どうしても見過ごせませんでした。

そこで私どもは、粉骨・散骨業者としてなにかできることはないかと思い、従業員とも話し合った結果、動物たちの遺骨を海に散骨するボランティア活動ができないかと考えました。

お墓をつくってあげたほうがいいという意見もあると思いますが、お墓の場合、埋葬できる数に限りがあります。

私どもとしては、「できるだけ多くの動物たちの遺骨を供養したい」「自然に還してあげたい」という思いがありますので、今回海に散骨する方法で動物たちを供養することができないかと考えました。

※情報参照元はこちらです。
環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理]
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

遺骨は宗教者による供養後に海へ散骨

今回の活動の流れは以下です。

  1. 提携する業者から動物たちの遺骨を引き取り

  2. 遺骨の異物を除去

  3. 遺骨の粉骨作業

  4. 宗教者による供養(読経)

  5. 海に散骨

散骨の前に、宗教者の方にお越しいただき、読経をしていただきます。

また、散骨をする海は、江ノ島沖・大阪湾・沖縄のいずれかです。

散骨の際は、船で沖合に出て、散骨可能な海域(周辺に養殖場のない海域)で散骨いたしますので、海の利用客や漁業関係者に迷惑をかける心配はありません。

『捨てられるペットゼロ』を目指して

野良猫の多くは「捨てられた猫」「逃げてしまった猫」やその子孫です。

私たちが安易な気持ちでペットを捨てたり、手放したり、繁殖させたりすることでかわいそうな最期を迎える動物たちが増えています。

そこで私たちは、今後この活動を行う際に、遺骨の写真や散骨時の写真をSNSに投稿し、

「飼い主の都合でペットを捨てない」

「亡くなるまで世話できるのか、飼う前によく考える」

「子犬(子猫)が増えると困ってしまう場合は不妊手術をする」

などの認識を広めていきたいと考えています。

私たちの活動で、少しでも殺処分やかわいそうな最期を迎える動物たちを減らすことができたら幸いです。

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