互助会の会員ですが祭壇料金について返金は可能でしょうか

業界歴約20年、葬祭ディレクターの小川竜雲と申します。

結論から申し上げますと、返金を受けられるかはお話をお伺いした内容だけでは判断が難しいところです。返金を受けられる可能性はあると思います。
各地域の消費生活センター、経済産業省の消費者相談室、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会の相談室などに相談をしてみることが良いと思います。

お話を拝見しまして、その「互助会」というものが、いわゆる冠婚葬祭互助会ではないのではなかろうかという疑念を持ちました。
まずは葬儀を依頼した互助会がどういうものなのか、そして互助会の契約約款はどうなっているのかを確認して頂けたらと思います。

冠婚葬祭互助会は、割賦販売法に基づき、経済産業省の認可事業であり、事業を行うには継続して同省の厳しいチェックを受ける必要があります。
契約約款も適正な内容、表記でなければなりません。

冠婚葬祭互助会は、いざというときのために掛け金の積み立てを行い、結婚式もしくは葬儀であらかじめ規格設定された内容の葬祭用品やサービスの提供を受けることが出来るという仕組みです。
掛け金を満額積み立てることによって、規格設定された内容の葬祭用品やサービスの提供を受ける「権利」が得られることになります。
したがいまして、祭壇含めて利用できる「権利」があるだけで「無料」になるわけではありません。
もし冠婚葬祭互助会であるならば、「祭壇料金27万円　無料」という表現はしないであろうということです。

また、規格内容で27万円もする祭壇を組み込んでいる互助会は、ないのではないかと思います（これは経験上の推測です）。
5万円、10万円程度が一般的であろうと思いますので、この祭壇料金の設定も、いわゆる冠婚葬祭互助会ではないのではないかと思わせる点です。

なお、単なる台を祭壇と言われたとのことで、葬儀の打ち合わせ時にパンフレット記載の写真を見せられて確認を受けていないのだと思いますが、これはその互助会（葬儀社）の落ち度であると感じます。一般的な葬儀社では有り得ない対応です。

ただし、祭壇が単なる台に見えるようなものが、本当に互助会の規格内容であった可能性は無きにしも非ずです。

いずれにしましも、冒頭にお伝えした消費生活センターなどに相談してみることが良いのではないでしょうか。

以上、ご参考になれば幸いです。

互助会で働いていた者です。

お身内を亡くされたばかりとのこと、本当にご愁傷さまでした。

葬儀社に満足な対応をしてもらえず、どんなにかお困りになったことでしょう。


ご相談内容を拝読する限りでは、返金が必要なのか、不用なのか、判断が尽きかねます。

一番大事なのは、今後も葬儀社と面談を重ね、納得のいく説明をしていただくことだと思います。

ただ、そのうえで、葬儀社の対応が「不誠実だ」「不十分だ」とお感じになったときは、第三者にじっくり話を聞いてもらい、困りごとを共有するのが大事と感じます。

互助会の問題については、以下の窓口が設置されていますので、相談されてみてはいかがでしょうか。

全日本冠婚葬祭互助協会　契約者相談室
https://www.zengokyo.or.jp/activity/safety-security/consultation/