浄土真宗は位牌がいらないの?位牌の代わりに必要なものは?
- maru
- 2019/10/8
- 僧侶・宗教
父が亡くなり、四十九日法要を予定しています。
今、仏壇の仏具などを揃えているところなんですが、最近になって父の家系が浄土真宗だとわかったのですが、姉が浄土真宗について調べたところ、浄土真宗は位牌いらないことが判明。
すでに位牌はできあがっています。
浄土真宗って位牌は不要なのですか?位牌の代わりに必要なものがあれば教えてください。
今、仏壇の仏具などを揃えているところなんですが、最近になって父の家系が浄土真宗だとわかったのですが、姉が浄土真宗について調べたところ、浄土真宗は位牌いらないことが判明。
すでに位牌はできあがっています。
浄土真宗って位牌は不要なのですか?位牌の代わりに必要なものがあれば教えてください。
回答は締め切られました
回答5件
- 影山 理恵
- 葬儀業界経験者
- 2位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
浄土真宗では、お位牌の代わりに、法名を掛け軸にした「法名軸」や「過去帳」というものを用意します。
過去帳は、お位牌と同じように、法名や俗名、死亡年月日、享年が記されますが、亡くなった方々について代々にわたって記されてゆきます。
浄土真宗には、お位牌に魂が宿るとする考え方がないため、記録簿のような意味合いでのご用意です。
また、戒名のことを「法名」と呼ぶのも大きな特徴なので、覚えておくと良いと思います。
そして、浄土真宗で重んじられているのは「お数珠」ですので、ご家族の皆様がそれぞれ必ずご用意なさってください。
なお、地域によっては、繰出位牌(繰り出し位牌)を用意する場合もあるほか、最近では、浄土真宗でもお位牌をご用意される方が多くいらっしゃいます。
もしもお位牌をとお考えの場合には、あらかじめお付き合いのあるお寺様にご確認ください。
お位牌の場合には、お仏壇に合わせたサイズのお位牌を選ぶことが望ましいので、お仏壇と併せて一緒にご検討ください。
また、浄土真宗でいらっしゃるとのことですので、もしも金仏壇をご用意される場合にはご注意ください。
どちらの宗派なのかで、以下のように大きく異なりますので、間違いのないようお仏壇店にてご相談なさってください。
▼浄土真宗本願寺派(西本願寺)
・宮殿の屋根が一重
・柱が金色
▼真宗大谷派(東本願寺)
・宮殿の屋根が二重構造
・柱が黒塗り
お仏具も異なりますのでご注意ください。
・阿弥陀如来の掛け軸をご利用される場合:浄土真宗本願寺派は後光が8本・真宗大谷派は6本
・脇侍:浄土真宗本願寺派は「親鸞聖人」と「蓮如聖人」・真宗大谷派は「十字名号」と「九字名号」
・その他、仏飯器(ぶっぱんき)や、金仏壇に装飾する瓔珞(ようやく)・輪灯(りんとう)なども異なります。
なお、お仏壇や仏具は人気の家具調タイプのお仏壇をご用意いただいても問題はございません。
浄土真宗は、日本で一番信仰の多い宗教ですが、その多くの方がインテリア志向でお住まいに合ったお仏壇選びをなさっています。
過去帳は、お位牌と同じように、法名や俗名、死亡年月日、享年が記されますが、亡くなった方々について代々にわたって記されてゆきます。
浄土真宗には、お位牌に魂が宿るとする考え方がないため、記録簿のような意味合いでのご用意です。
また、戒名のことを「法名」と呼ぶのも大きな特徴なので、覚えておくと良いと思います。
そして、浄土真宗で重んじられているのは「お数珠」ですので、ご家族の皆様がそれぞれ必ずご用意なさってください。
なお、地域によっては、繰出位牌(繰り出し位牌)を用意する場合もあるほか、最近では、浄土真宗でもお位牌をご用意される方が多くいらっしゃいます。
もしもお位牌をとお考えの場合には、あらかじめお付き合いのあるお寺様にご確認ください。
お位牌の場合には、お仏壇に合わせたサイズのお位牌を選ぶことが望ましいので、お仏壇と併せて一緒にご検討ください。
また、浄土真宗でいらっしゃるとのことですので、もしも金仏壇をご用意される場合にはご注意ください。
どちらの宗派なのかで、以下のように大きく異なりますので、間違いのないようお仏壇店にてご相談なさってください。
▼浄土真宗本願寺派(西本願寺)
・宮殿の屋根が一重
・柱が金色
▼真宗大谷派(東本願寺)
・宮殿の屋根が二重構造
・柱が黒塗り
お仏具も異なりますのでご注意ください。
・阿弥陀如来の掛け軸をご利用される場合:浄土真宗本願寺派は後光が8本・真宗大谷派は6本
・脇侍:浄土真宗本願寺派は「親鸞聖人」と「蓮如聖人」・真宗大谷派は「十字名号」と「九字名号」
・その他、仏飯器(ぶっぱんき)や、金仏壇に装飾する瓔珞(ようやく)・輪灯(りんとう)なども異なります。
なお、お仏壇や仏具は人気の家具調タイプのお仏壇をご用意いただいても問題はございません。
浄土真宗は、日本で一番信仰の多い宗教ですが、その多くの方がインテリア志向でお住まいに合ったお仏壇選びをなさっています。
- 三崎 多香子
- 葬儀業界経験者
- 12位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
結論から言いますと、浄土真宗の方にお位牌は必要ありません。
お亡くなりになった方の魂は、通夜・葬儀の時には白木の位牌に入っているものとされており、その後本位牌に魂入れをします。
浄土真宗の教えは、阿弥陀如来が故人を迎えに来て極楽浄土へ連れて行ってくれる宗派なので、浄土への旅をしないため死装束にも旅支度がありません。
つまり、白木の位牌に入っている魂は阿弥陀様に連れられて成仏してしまうので、本位牌に移し替える魂がないという事なんです。
ただ、故人を偲ぶために、本位牌の代わりに『法名軸』や『過去帳』に法名を書き写してお仏壇に安置する方法があるようです。
通夜・葬儀をおこなってくれた僧侶は浄土真宗ではなかったのでしょうか?亡くなった時に頂く名前が、浄土真宗では『法名』ですが、他の宗派によっては『戒名』になり、名前を頂く目的自体が違って来ます。
お亡くなりになった方の魂は、通夜・葬儀の時には白木の位牌に入っているものとされており、その後本位牌に魂入れをします。
浄土真宗の教えは、阿弥陀如来が故人を迎えに来て極楽浄土へ連れて行ってくれる宗派なので、浄土への旅をしないため死装束にも旅支度がありません。
つまり、白木の位牌に入っている魂は阿弥陀様に連れられて成仏してしまうので、本位牌に移し替える魂がないという事なんです。
ただ、故人を偲ぶために、本位牌の代わりに『法名軸』や『過去帳』に法名を書き写してお仏壇に安置する方法があるようです。
通夜・葬儀をおこなってくれた僧侶は浄土真宗ではなかったのでしょうか?亡くなった時に頂く名前が、浄土真宗では『法名』ですが、他の宗派によっては『戒名』になり、名前を頂く目的自体が違って来ます。
- 麻生 浩平
- 弁護士・税理士・行政書士
- 4位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
- 伊藤 清兵衛
- 葬儀業界経験者
- 13位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
位牌ではなく法名軸と呼ばれるものが必要です。四十九日法要を迎えるころまでに用意するのが一般的で、浄土真宗では黒く塗られた位牌ではなく、縦長の薄い木の板(10cm×3cmぐらい)に法名(浄土真宗では死後の名前のことを法名。禅宗などその他の宗派では戒名といいます)を法名軸といいます。位牌の浄土真宗版と考えていいです。
ちなみにお亡くなりになられたとき、通夜や葬儀の時までに僧侶が白木の位牌に法名(浄土真宗では死後の名前のことを法名。
禅宗などその他の宗派では戒名といいます)が書かれたものを用意してくださいます。位牌に書かれているものが戒名だった場合、葬儀の時点で宗派がことなる僧侶に葬儀の依頼をされたか、もしくは法名であるにもかかわらず、位牌を手配された仏具店の担当者が素人だったかが考えられます。
ちなみにお亡くなりになられたとき、通夜や葬儀の時までに僧侶が白木の位牌に法名(浄土真宗では死後の名前のことを法名。
禅宗などその他の宗派では戒名といいます)が書かれたものを用意してくださいます。位牌に書かれているものが戒名だった場合、葬儀の時点で宗派がことなる僧侶に葬儀の依頼をされたか、もしくは法名であるにもかかわらず、位牌を手配された仏具店の担当者が素人だったかが考えられます。
- 釋 じょうほう
- 宗教者
- 5位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
浄土真宗以外の宗派では、葬儀の際に白木位牌を用意し、49日の法要のとき、黒塗りの本位牌に切り替えるというのが一般的です。しかし、お姉様がおっしゃるように、浄土真宗では位牌を用いません。それには理由があります。
日本では位牌と言えば仏教のものと思われていますが、もともとは中国で儒教式の祖先祭祀に使うものでした。それが日本では仏教に取り入れられたというわけです。
位牌には、亡くなった先祖の功績を讃えるために生前の官位と姓名が書かれ、そこに死者の霊が宿るものとされていました。
仏教には自力と他力(たりき)の教えがあり、浄土真宗はそのうちの他力の教えに属します。
自力の教えとは、自分の力(自力)で修行に励んで悟りを開き仏になる、という教えです。天台宗や真言宗、禅宗などがこれに該当します。
一方の他力の教えは、「すべての命あるものが苦しみから抜け出して欲しい」という阿弥陀如来の願いに目覚め、阿弥陀如来の働き(他力)によって浄土に仏として生まれる(往生する)という教えです。
浄土真宗以外のご宗旨で位牌を使うのは、生きている間に悟りを開けなければ、死んでからも修行をする必要があるという考え方が背景にあるからです。
すなわち、死者だけで善行を積むのは限界があるので、遺族が死者を供養し、善行にプラスしてゆくこと(追善供養)で成仏できる、という考え方です。
その時の供養の対象として、死者の霊が宿るとされる位牌が必要になるのです。
一方の、浄土真宗では、そのような自力の修行ではなく、ただ阿弥陀仏の願いに目覚めて救われてゆくことが大切です。
力に限りのある人間が、死者のために何かをするのではなく、ただ亡くなった人も、残された人も、ともに阿弥陀仏に救われてゆくのです。
したがって、浄土真宗の仏壇で手を合わせる対象は、亡くなった方ではなく、阿弥陀仏となります。
イメージとしては、亡くなった方も私たちも、一緒になって阿弥陀仏に手を合わせている感じで、阿弥陀仏と阿弥陀仏の世界である浄土を通じて死者と生者がつながっているので、位牌は必要ありません。ただただ一緒に阿弥陀仏を称えてお念仏するのです。
亡くなった方は、すでに救われていて霊ではなく仏様になられているので、位牌は必要ないわけです。
そのため、浄土真宗の仏壇に位牌を入れる行為は、そのようなつもりがなくても、「私が救ってあげましょう」とせっかくの阿弥陀仏の救いの手を払いのけていることになります。中には、位牌でご本尊である阿弥陀仏が見えなくなっている仏壇さえあります。
すでに位牌があるのであれば、まずはご本尊の邪魔にならない位置にずらしてください。お寺や仏壇店にご相談の上、ゆくゆくは位牌を処分されることをおすすめします。
では、亡くなられた方を浄土真宗のお仏壇ではどのようにして偲ぶのか、という問題が残りますね。浄土真宗では位牌を用いない代わりに、亡くなられた方のご命日、法名(浄土真宗では自力の修行である戒律がないので、戒名とは言いません)、俗名、年齢などが書かれた「過去帳」という帳面に記載します。
仏壇店で手に入ります。過去帳をのせる台も一緒に求めておきましょう。
もちろん、亡くなられた方は浄土の仏様ですので、過去帳に霊が宿っているのではありません。浄土の仏様がたの名簿、と考えていただければと思います。
ここに記された方とともに阿弥陀仏に導かれて浄土に往生させていただく、これが浄土真宗の教えであり、その表現が仏壇です。
ご命日には台の上に故人様が記された過去帳のページを開いてお偲びします。この時も過去帳に手を合わせるのではなく、過去帳に書かれた故人様とともに、阿弥陀仏に手を合わせるイメージでお参りしましょう。
うっかりお買いになられた位牌を通じて、ご先祖が救われていった他力の教えにこうして出会われたわけですから、これも阿弥陀仏のお働き、浄土に往生されたご先祖のお導きです。決してマイナスに考えず、「仏縁であった」と亡くなられた方もご遺族もご一緒に、お念仏の声とともに阿弥陀仏に手を合わせましょう。
日本では位牌と言えば仏教のものと思われていますが、もともとは中国で儒教式の祖先祭祀に使うものでした。それが日本では仏教に取り入れられたというわけです。
位牌には、亡くなった先祖の功績を讃えるために生前の官位と姓名が書かれ、そこに死者の霊が宿るものとされていました。
仏教には自力と他力(たりき)の教えがあり、浄土真宗はそのうちの他力の教えに属します。
自力の教えとは、自分の力(自力)で修行に励んで悟りを開き仏になる、という教えです。天台宗や真言宗、禅宗などがこれに該当します。
一方の他力の教えは、「すべての命あるものが苦しみから抜け出して欲しい」という阿弥陀如来の願いに目覚め、阿弥陀如来の働き(他力)によって浄土に仏として生まれる(往生する)という教えです。
浄土真宗以外のご宗旨で位牌を使うのは、生きている間に悟りを開けなければ、死んでからも修行をする必要があるという考え方が背景にあるからです。
すなわち、死者だけで善行を積むのは限界があるので、遺族が死者を供養し、善行にプラスしてゆくこと(追善供養)で成仏できる、という考え方です。
その時の供養の対象として、死者の霊が宿るとされる位牌が必要になるのです。
一方の、浄土真宗では、そのような自力の修行ではなく、ただ阿弥陀仏の願いに目覚めて救われてゆくことが大切です。
力に限りのある人間が、死者のために何かをするのではなく、ただ亡くなった人も、残された人も、ともに阿弥陀仏に救われてゆくのです。
したがって、浄土真宗の仏壇で手を合わせる対象は、亡くなった方ではなく、阿弥陀仏となります。
イメージとしては、亡くなった方も私たちも、一緒になって阿弥陀仏に手を合わせている感じで、阿弥陀仏と阿弥陀仏の世界である浄土を通じて死者と生者がつながっているので、位牌は必要ありません。ただただ一緒に阿弥陀仏を称えてお念仏するのです。
亡くなった方は、すでに救われていて霊ではなく仏様になられているので、位牌は必要ないわけです。
そのため、浄土真宗の仏壇に位牌を入れる行為は、そのようなつもりがなくても、「私が救ってあげましょう」とせっかくの阿弥陀仏の救いの手を払いのけていることになります。中には、位牌でご本尊である阿弥陀仏が見えなくなっている仏壇さえあります。
すでに位牌があるのであれば、まずはご本尊の邪魔にならない位置にずらしてください。お寺や仏壇店にご相談の上、ゆくゆくは位牌を処分されることをおすすめします。
では、亡くなられた方を浄土真宗のお仏壇ではどのようにして偲ぶのか、という問題が残りますね。浄土真宗では位牌を用いない代わりに、亡くなられた方のご命日、法名(浄土真宗では自力の修行である戒律がないので、戒名とは言いません)、俗名、年齢などが書かれた「過去帳」という帳面に記載します。
仏壇店で手に入ります。過去帳をのせる台も一緒に求めておきましょう。
もちろん、亡くなられた方は浄土の仏様ですので、過去帳に霊が宿っているのではありません。浄土の仏様がたの名簿、と考えていただければと思います。
ここに記された方とともに阿弥陀仏に導かれて浄土に往生させていただく、これが浄土真宗の教えであり、その表現が仏壇です。
ご命日には台の上に故人様が記された過去帳のページを開いてお偲びします。この時も過去帳に手を合わせるのではなく、過去帳に書かれた故人様とともに、阿弥陀仏に手を合わせるイメージでお参りしましょう。
うっかりお買いになられた位牌を通じて、ご先祖が救われていった他力の教えにこうして出会われたわけですから、これも阿弥陀仏のお働き、浄土に往生されたご先祖のお導きです。決してマイナスに考えず、「仏縁であった」と亡くなられた方もご遺族もご一緒に、お念仏の声とともに阿弥陀仏に手を合わせましょう。
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