位牌も戒名もいらないという父。なくすとどんなデメリットがある?
- bon
- 2019/10/8
- 葬儀の手続き
私の父親が「俺が死んだら戒名はいらない!」と言ってます。
なくてもいいものでしょうか?なくなったら戒名は必ずつくものと思っていたのですが…。
あと位牌もいらないと言ってます。位牌も戒名もないという人は今たくさんいるのですか?
果たしてそれでいいのか、ない場合にどんなデメリットがあるのか知りたいです。
なくてもいいものでしょうか?なくなったら戒名は必ずつくものと思っていたのですが…。
あと位牌もいらないと言ってます。位牌も戒名もないという人は今たくさんいるのですか?
果たしてそれでいいのか、ない場合にどんなデメリットがあるのか知りたいです。
回答は締め切られました
回答4件
- 釋 じょうほう
- 宗教者
- 5位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
お父様がどのような意図で戒名や位牌は不要とおっしゃっているのか、その理由によってお答えは違ってきます。回答者の経験上、理由としては次のような理由の1つもしくは重複の可能性が考えられます。
1. 戒名や位牌の費用が負担になる
2. 子供に法事などの負担をかけたくない
3. 仏教やお寺に抵抗がある
1については、僧侶派遣サイトなどで依頼すれば、一般的な相場よりも格安でつけてくれる寺院もあります。
また、浄土真宗であれば戒名でなく法名(ほうみょう)と言いますが、葬儀時の法名授与に原則として費用は発生しません(ただし、院号を追加する場合には本山に懇志を納付する必要があります)。
位牌も用いませんので、これらの費用はそもそもかかりません。1が理由であれば、これらのことが可能であれば再考できるでしょう。
2の場合は、お寺とのおつきあい自体をなるべくなくす、という前提があってのことでしょう。
ただ、戒名や位牌があるからといって、いきなり負担が大きくなるものではないので、もし、ご遺族が戒名はあった方が良いと考えられるのであれば、葬儀を依頼する際に、お寺にお願いするのはいいでしょう。
その後のお付き合いをどうするかは、ご遺族次第です。
最後の3ですが、こちらの場合でしたら、無理に戒名をつける必要はありません。
戒名と言えば、日本では死者の名前のように考えられています。しかし、それは誤解です。戒名は戒律を授かって、仏弟子になった人の宗教上の名前で、キリスト教徒の洗礼名のようなものです。
死者に戒名をつけるのには理由があります。
お釈迦さまの時代に、お弟子たちの間で修行僧は葬式をすべきか否か、という議論が起こりました。
これに対し、お釈迦さまは修行僧が葬儀を行うべきでない、という反応をしました。
しかし、お弟子の共同体で死者が出た場合には修行僧が弔うよりほかなかったので、仏弟子同士に限って葬儀が可能でした。
現在、多くの日本人が仏教式で葬儀をしていますが、この時に戒名をつける理由は、このお釈迦さまの教えに反しないように、葬儀の場で仏弟子となる儀式をして、亡くなられた方に戒名を授与しているのです。そのため、故人様が仏教徒でないというのであれば、戒名は当然授与しない、受けない、というのは当然です。
以上のように、戒名は方法によっては経済的負担を抑えることができます。このため、1や2の理由で戸惑っているのであれば、もう少し情報収集して戒名をつけてもらう道を考えることもできます。しかし、3の場合は無理強いすることになりますので、戒名なしで進められても良いかなとか思います。
この場合は、他の人がしているかどうかは重要ではありません。戒名の要・不要は、その方にとって何が大切かによって決めてください。
ない場合のデメリットは、お寺によっては葬儀・法要を断られる可能性があること(可能性だけで、全てがそうではありません)、墓石に戒名のある方と一緒に刻字する時に1人だけバランスが悪くなる、というくらいでしょうか。
1. 戒名や位牌の費用が負担になる
2. 子供に法事などの負担をかけたくない
3. 仏教やお寺に抵抗がある
1については、僧侶派遣サイトなどで依頼すれば、一般的な相場よりも格安でつけてくれる寺院もあります。
また、浄土真宗であれば戒名でなく法名(ほうみょう)と言いますが、葬儀時の法名授与に原則として費用は発生しません(ただし、院号を追加する場合には本山に懇志を納付する必要があります)。
位牌も用いませんので、これらの費用はそもそもかかりません。1が理由であれば、これらのことが可能であれば再考できるでしょう。
2の場合は、お寺とのおつきあい自体をなるべくなくす、という前提があってのことでしょう。
ただ、戒名や位牌があるからといって、いきなり負担が大きくなるものではないので、もし、ご遺族が戒名はあった方が良いと考えられるのであれば、葬儀を依頼する際に、お寺にお願いするのはいいでしょう。
その後のお付き合いをどうするかは、ご遺族次第です。
最後の3ですが、こちらの場合でしたら、無理に戒名をつける必要はありません。
戒名と言えば、日本では死者の名前のように考えられています。しかし、それは誤解です。戒名は戒律を授かって、仏弟子になった人の宗教上の名前で、キリスト教徒の洗礼名のようなものです。
死者に戒名をつけるのには理由があります。
お釈迦さまの時代に、お弟子たちの間で修行僧は葬式をすべきか否か、という議論が起こりました。
これに対し、お釈迦さまは修行僧が葬儀を行うべきでない、という反応をしました。
しかし、お弟子の共同体で死者が出た場合には修行僧が弔うよりほかなかったので、仏弟子同士に限って葬儀が可能でした。
現在、多くの日本人が仏教式で葬儀をしていますが、この時に戒名をつける理由は、このお釈迦さまの教えに反しないように、葬儀の場で仏弟子となる儀式をして、亡くなられた方に戒名を授与しているのです。そのため、故人様が仏教徒でないというのであれば、戒名は当然授与しない、受けない、というのは当然です。
以上のように、戒名は方法によっては経済的負担を抑えることができます。このため、1や2の理由で戸惑っているのであれば、もう少し情報収集して戒名をつけてもらう道を考えることもできます。しかし、3の場合は無理強いすることになりますので、戒名なしで進められても良いかなとか思います。
この場合は、他の人がしているかどうかは重要ではありません。戒名の要・不要は、その方にとって何が大切かによって決めてください。
ない場合のデメリットは、お寺によっては葬儀・法要を断られる可能性があること(可能性だけで、全てがそうではありません)、墓石に戒名のある方と一緒に刻字する時に1人だけバランスが悪くなる、というくらいでしょうか。
- 影山 理恵
- 葬儀業界経験者
- 2位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
一般的には、ご葬儀や法要でお世話になるご住職から戒名を授けてもらい、お仏壇やお位牌やお墓はご住職によって魂が入れられ、ご供養が続いてゆくことが仏事ごとの流れです。
生前に「無宗教」として形式にとらわれない在り方を望む方は、確かに増えてはおります。
しかしながら、四十九日法要や一周忌など、後々になって宗教の必要性を理解されている方がたいへん多いのも事実です。
私の立場では、四十九日法要を行わないことに引け目を感じて親族で集まって会食をしてみたけれど、ご住職がおらず読経もしない食事会にご親族の目が非常に厳しかったという声などを耳にしました。こういった機会にしか親族とのお付き合いが無かったのにと、たいへん後悔をしていらっしゃいました。
お位牌や戒名をご用意せず、お寺様とのお付き合いをしないことは、こういったことがデメリットとなっているご様子です。
お父様の立場としては、ご自身のためである以上、お子様でいらっしゃるご相談者様への気遣いが大きいことと存じます。
お父様にとっては、宗教・無宗教は問わず、残されたご遺族やご親戚の方々が幸せであることが一番の願いではないでしょうか。
生前に将来のお話をされていらっしゃることはとても理想的な姿です。
是非とも、もう少し具体的に後々のお話までなさってみてください。
もちろん、無宗教として、オリジナリティ溢れる家族ならではしきたりがあっても良いと思います。
仏事ごとは決して一人では成り立ちません。人と人の繋がりがあっての絆がそこにあります。
ご家族の皆様で理想の仏事の在り方を追求いただければと思います。
生前に「無宗教」として形式にとらわれない在り方を望む方は、確かに増えてはおります。
しかしながら、四十九日法要や一周忌など、後々になって宗教の必要性を理解されている方がたいへん多いのも事実です。
私の立場では、四十九日法要を行わないことに引け目を感じて親族で集まって会食をしてみたけれど、ご住職がおらず読経もしない食事会にご親族の目が非常に厳しかったという声などを耳にしました。こういった機会にしか親族とのお付き合いが無かったのにと、たいへん後悔をしていらっしゃいました。
お位牌や戒名をご用意せず、お寺様とのお付き合いをしないことは、こういったことがデメリットとなっているご様子です。
お父様の立場としては、ご自身のためである以上、お子様でいらっしゃるご相談者様への気遣いが大きいことと存じます。
お父様にとっては、宗教・無宗教は問わず、残されたご遺族やご親戚の方々が幸せであることが一番の願いではないでしょうか。
生前に将来のお話をされていらっしゃることはとても理想的な姿です。
是非とも、もう少し具体的に後々のお話までなさってみてください。
もちろん、無宗教として、オリジナリティ溢れる家族ならではしきたりがあっても良いと思います。
仏事ごとは決して一人では成り立ちません。人と人の繋がりがあっての絆がそこにあります。
ご家族の皆様で理想の仏事の在り方を追求いただければと思います。
- 麻生 浩平
- 弁護士・税理士・行政書士
- 4位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
- 伊藤 清兵衛
- 葬儀業界経験者
- 13位
- 未登録
- 2019/10/24
- コメントする
戒名も位牌も仏式の葬儀の方法にすぎません。ただし私たち日本人の生活には仏教のは強く根付いております。
盆踊りや108回鐘を鳴らす除夜の鐘は現在でも当たり前に行われています。
たとえお父様が常日頃から「仏教なんて一切信じていない」とおっしゃられていてもご先祖様にお手を合わせたことは必ずあるはずです。
それでも不要とおっしゃられるのであれば、葬式なんてせず葬儀屋さんには「一番安く火葬だけして」と依頼すれば、ドライな表現ですが遺体の処理ができます。
でも葬儀は残された家族のためでもあります。お父様からみたお孫様が大きくなられたとき、あなたはどうやって説明しますか。
強いて挙げるならこれがデメリットです。お父様と腹を割ってお話しされてはいかがでしょうか。
盆踊りや108回鐘を鳴らす除夜の鐘は現在でも当たり前に行われています。
たとえお父様が常日頃から「仏教なんて一切信じていない」とおっしゃられていてもご先祖様にお手を合わせたことは必ずあるはずです。
それでも不要とおっしゃられるのであれば、葬式なんてせず葬儀屋さんには「一番安く火葬だけして」と依頼すれば、ドライな表現ですが遺体の処理ができます。
でも葬儀は残された家族のためでもあります。お父様からみたお孫様が大きくなられたとき、あなたはどうやって説明しますか。
強いて挙げるならこれがデメリットです。お父様と腹を割ってお話しされてはいかがでしょうか。
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