エンゼルケアとは、どこまでやってもらえるのですか？

葬儀業界に2年間従事した後、葬儀に関するライターとして活動している奥山です。
おばあさま、とても心配ですね。
マイカさんのおっしゃる通り、亡くなった人の身体に詰め物などをすることを、エンゼルケアといいます。
詰め物ばかりではなく、メイクを施すエンゼルメイクや、衛生的な状態を保てるように身体を拭いたり、ひげを剃ったりするのもエンゼルケアの一環です。
また、湯灌（ゆかん）といって、故人を最後のお風呂に入れてあげるのも、広い意味でのエンゼルケアといえるでしょう。

エンゼルケアは、病院でも、葬儀社でも、やってくれます。
どこまでの処置をするか、お願いするものか否か、お金がかかるかどうかは
話がちょっと複雑になってしまうので、箇条書きでまとめます。

【病院でのエンゼルケア】
・お願いしなくてもやってくれる
・亡くなってからすぐにやってくれる
・無料、あるいは最後の入院費用に含まれる
・内容は、身体を拭く／詰め物をする／簡単なお化粧をする

【葬儀社が行う、お願いしなくてもやってくれるエンゼルケア】
・葬儀担当者が、亡くなってから葬儀当日までの間、必要に応じてやってくれる
・料金は葬儀担当者の人件費に含まれる
・内容は、詰め物を取り換える／ドライアイスを取り換える／簡単に身だしなみを整える／簡単なお化粧をする

【葬儀社が行う、お願いしたらやってくれるエンゼルケア】
・葬儀担当者以外の、エンゼルケアのプロが、儀式としてやってくれる
・一般的には、故人が布団から棺に移動する際に「納棺の儀式」として行う
・料金は、着替えとメイクだけなら5万円、湯船に入れて身体を洗うなら8万円ほどが相場
・内容は、最後のお風呂／着替え／顔剃り、髭剃り、爪切り、髪形を整える／本格的なエンゼルメイク

遺族がどこまで望まれるかによって、エンゼルケアの範囲は違います。
参考になったなら嬉しいです。