同じ戒名を発見!戒名の文字数や漢字は、決まっているのですか?

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知人のお宅のお邪魔した時、何気なく仏壇を見てみると、そこにあった位牌の戒名が、ウチのおばあちゃんとまったく同じでした!

こんなことはあるのでしょうか?

戒名は文字数や名前に使用できる文字が決まっているのですか?

お坊さんが名前辞典ならぬ戒名辞典みたいなものを見て付けているのでしょうか?

正直、適当に付けられているなら、戒名なんて必要ないと思ってしまいました。

回答は締め切られました

回答2

アドバイザー写真 小川 竜雲
  • 小川 竜雲
  • 葬儀業界経験者
  • 1
  • 神奈川県
  • 2020/3/30
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業界歴約20年、葬祭ディレクターの小川竜雲と申します。

ご祖母様同じ戒名を見つけられたのですね。
「戒名」、おそらく多くの方にとってよく解らないものです。

まず戒名は仏様の弟子になる証、仏道に入る印として授けられる名前です。
相撲取りには四股名、落語家には芸名が付けられますが、それぞれの道に入り修行を積んでいくにあたって新たな名前を授けられるということでは戒名も近い意味を持っていると言えます。

戒名と一口に言ってしまいますが、実は宗派によって呼び方が異なります。
位牌に文字が並んでいますし、パッと見は似ているものの、正確には天台宗、真言宗、浄土宗、曹洞宗、臨済宗では「戒名」と言いますが、浄土真宗では「法名(ほうみょう)」、日蓮宗では「法号(法号)」と言います。

さて本題ですが、同じ戒名になる可能性もあります。
と言いますのは、宗派によって戒名の付け方、戒名で使用する文字にはある程度の決まり事があるためです。

実は本来の「戒名」と言うのは2文字だけです。
宗派によって違うこともありますが多くの戒名は「院号」「道号」「戒名」「位号」で構成されています。
たとえば「〇〇院▲▲□□居士」という形です。
「〇〇院」の部分が院号、「▲▲」の部分が道号、「□□」の部分が戒名、「居士」の部分が位号にあたります。
この形は文字数含めて宗派ごとにある程度決まっていますし、宗派によって使用する文字にも決まりがあります。また個々の寺院によって使用する文字に同じ傾向が見られることもあります。

なお、院号は特に寺院や社会に多大なる貢献をされた方に付けられる飾りのようなもので、付かない場合もあります。
噛み砕いた言い方をしてしまいますが、道号は僧侶としてのニックネームで、戒名は僧侶としての本名です。
そして位号は、表現は適切でないかもしれませんが、階位・ランクを示しています。
階位・ランクというのは偉い偉くないという意味ではなく、寺院への貢献度、信仰の深さを示すものです。
位号は成人の男性であれば居士か信士、成人の女性であれば大姉か信女などが付けられます。

この中で道号は地域、趣味、性格などを表す文字を使用することがあり、戒名では生前の名前の一字を使用することが多くあります。

戒名は各寺院の住職が考えて授けるのですが、以上のように一般的に言う戒名には付け方がある程度決まっています。
住職の方々が適当に付けているわけではなく、一定の決まりのなかで、故人に相応しい名前を考えて付けてくださっているものが戒名です。

以上、ご質問者様のご参考になれば幸いでございます。
アドバイザー写真 影山 理恵
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葬儀・お墓・仏壇、エンディング業界勤務歴20年、影山理恵です。

結論から申し上げると、戒名や法名は宗派ごとに特色があるほか、一般的に俗名の一字を採用するなどして語感を重視して授けます。
反対に使用してはならないとされる文字もあります。
そのため、他の方と同じ戒名や法名を授かる可能性はあり得ます。

なお、戒名を構成する文字については、次の意味合いがあります。

① 院号・院殿号:信仰心が深く社会や寺院へ大きな貢献をした方のみに付与

② 道号:俳諧・書道・茶道・華道などにおける呼び名や、雅号・家名・地名・特技・趣味・性格・業績等を讃える言葉の実字の一字

③ 戒名:俗名の一字や職業など、人柄を表すような文字

④ 位号:年齢や性別、信仰心、お寺や社会に対する貢献度

以上のことから、ご相談者様のお婆様と、お知り合いの方のご先祖様は、宗派が同じであったり、お名前など、共通点がおありなのかも知れませんね。
もし気軽にお尋ねできる方でいらっしゃったら、良縁のきっかけとなるお話ができればと思います。

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