音楽葬をした場合の費用、雰囲気を知りたいです

業界歴約20年、葬祭ディレクターの小川竜雲と申します。

音楽葬につきまして、いくつかご質問をお持ちのようなのでそれぞれお答えいたします。

①生演奏に対応してくれる葬儀社はあるのでしょうか。
生演奏に対応してくださる葬儀社はあります。ほとんどの葬儀社で対応可能なはずです。

②音楽家の発注や相応しい場所選びなど、どんな感じになるのでしょう。
音楽家の発注は、ご家族の希望をお聞きして葬儀社が発注を行います。
演奏をしてくださる音楽家を、ご自分で探さなければ音楽葬が出来ないということはありません。

音楽葬を行う場所は、音楽葬かどうかということよりも、葬儀の規模や交通の利便性を考慮して決めることが多いと思います。
音楽葬をどこで行うかという場所の選択についても、葬儀の規模、交通の利便性などご家族の希望に沿ったところを葬儀社が提案してくださいます。

③音楽家の方への費用はどれくらいかかりますか。
費用はざっくりとした数字で言いますと１日１名あたり2万円から4万円が相場です。
楽器1つ（音楽家1名）だけで音楽葬を行うことも可能ですが、バイオリン、ビオラ、チェロ、フルート、シンセサイザー、ギターは音楽葬で比較的多く見られる楽器で、これらの楽器を演奏する音楽家を複数人依頼することが一般的です。
たとえば、バイオリン、チェロ、フルートは定番の組み合わせで、3名の音楽家にお越しいただくことになりますので1日あたり6万円から12万円程度の費用がかかることになります。

なお、全ての葬儀社で、ご家族の希望どおりの曲目や楽器を演奏する音楽家が揃えられとは限りませんので、曲目や楽器の種類に拘りがあるのであれば、葬儀を依頼する前に葬儀社に確認をした方が無難です。

以上、ご質問にお答えいたしましたが参考になりますでしょうか。

その他、無宗教形式の音楽葬と言いましても様々な形があります。
たとえば、生演奏が流れる中、会食をしながら故人を偲ぶというスタイル、式次第に沿って献花や弔辞を行う流れの中で生演奏を盛り込むスタイルなどです。
音楽葬には決まった形がないため、どのような音楽葬が出来るかは葬儀社の経験や力量が大きく影響するものです。
余裕のあるうちに複数の葬儀社を訪問し、どのような音楽葬が出来るのか提案をしてもらい、各社比較検討を行っておくことをおすすめいたします。