妊婦は葬儀に参列してはいけないの？その理由は？

業界歴約20年、葬祭ディレクターの小川竜雲と申します。

「妊婦は、葬儀に参列しない方がいいのでしょうか。」という点については、伯母様がおっしゃるように「妊婦さんは葬儀には参列しないものだ」と言われることがあります。

ただ、「妊婦は葬儀に参列しないもの」というのは、あくまで風習であり科学的根拠があるものではありませんから、本来は気にすることはありません。

「妊婦は葬儀に参列しないもの」という風習は全国的に見られ、風習の由来にも諸説あります。
たとえば日本に古くから根付く神道信仰では、血を穢れ（けがれ）として捉えるため、血を想像させる出産に繋がる妊娠の状態での参列は好ましくないとされる考え方があります。穢れとは不浄なもの、清くないものという意味です。
また、昔は自宅から墓地までは葬列を組んで歩いて移動していたために、妊婦が歩いて墓地まで移動するのは大変だろうし、道中何かあっては困るという配慮から生じたという説もあります。
その他、葬儀と場で死の穢れ、不幸が赤ちゃんに及ばないようにするためという説もあります。

そして、お腹に鏡を入れる意味については、血や死の穢れを跳ね返すという目的のためであると考えられます。

ご質問者様が参列の意向をお持ちであるならば、参列して差し支えないものと思います。
その際、もし伯母様に意見する必要があるのであれば、ご質問者様からではなく葬儀を依頼する葬儀社スタッフに調整をお願いすることが無難だと思います。

以上、参考にして頂ければと幸いでございます。