ペットのお墓に150万円かけようとしている父を止めたいです

１５０万円ともなれば、非常に豪勢なお墓ですね。人間のお墓でも、そこまで費用をかけて作ることは最近少なくなりましたから、余計に驚いてしまいます。
実際、お墓の費用はピンからキリまでです。高級な石材を使えば１５０万円と言う価格になることは一般的です。

何とかしてお父様を止めたいならば「人間のお墓に間違えられる」ことをアピールされてはいかがでしょうか。
人間のお墓は「墓地埋葬等に関する法律」があり、許可を得た場所でないとお墓を作ることはできません。
また、周囲の居住者の承諾や、公共施設等がある場合には許可が下りない仕組みになっているので、自宅の庭に墓地を作りたいと申請しても、許可が下りることはありません。

もし、１５０万円もする豪勢なお墓を作ると、近所から「人間のお墓」と間違われて、自治体の担当課より指導が入る場合が十分にあります。
その点を憂慮して「世間体もあるから」と、豪勢なお墓を作ることを考え直してもらうのがよいかと思います。

ですが、どうしても自宅の、自分のそばにペットのお墓を作りたいお父様のお気持ちもわからないわけではありません。
お墓を作るのはいいが、周りに変な誤解を招かない質素なものにしてほしいという希望も、一緒に伝えてあげて欲しいですね。

業界歴約20年、葬祭ディレクターの小川竜雲と申します。

価値観は人それぞれですから、お父様にはお父様のお考えがあるのでしょう。

でも150万円という金額は驚きますね。しかも庭ですものね。
きっと多くの方が驚かれるのではないでしょうか。
立地条件や墓石の素材などにもよりますが、人間のお墓を新規に建てる場合でも、150万円あればそれなりのものが用意できます（人間の場合、墓石代や工事費など墓地代を除く費用で80万円から120万円が相場と言われます）。

さて私でしたら次のように説得を試みるでしょうか。

・お父様もいつかは亡くなられるわけですが、以降愛犬のお墓は誰が面倒見ていくのか？場合によっては相続にも関係してくるかもしれないという点を突いてみる。
（過去にペットのお墓に相続税が課された事例はないと思いますが、建てたばかりで、まだ価値が残っているものと判断されれば課税されてしまう可能性があるかもしれません。また、相続によって家や土地を処分することになったときに愛犬のお墓の存在が障害になることも考えられます）

・数は少ないですが、ペットと人間が一緒にお墓に入ることのできる墓地もありますので、庭では無く、そのような墓地にお墓の購入を勧めてみることもひとつの手だと思います。庭に人間の遺骨を埋蔵することは法律上出来ません。一方で法律的にも問題無く、ペットと人間が一緒に眠る墓地であれば、150万円よりも低料金で利用できるところもあります。それだけ可愛がっていたのであれば、お父様も愛犬と一緒にお墓に入ることを望まれるかもしれません。なお、お父様の遺骨を全て愛犬と一緒に納骨しなければならないということではありません、分骨して少量の遺骨のみ愛犬と一緒にして差し上げるという選択肢もあります。

このような回答でいかがでしょうか。
ご質問者様のお悩みが無事に解決されますことをお祈りしております。